あなたの歯科医院でもできる がん患者さんの口腔管理
がん患者さんサポートで歯科医療の価値が高まる!



【2017年3月27日刊行】


歯科臨床の守備範囲は
もはや歯科疾患だけではなくなっています
歯科医院で普段していることが、
患者さんの治療の助けになります



【著】
杉 政和
金沢市開業
日本歯科医師会学術委員会委員


【著者紹介】
  • 昭和52 年 大阪大学歯学部卒業
  • 平成6 年 金沢市にて開業
  • 平成25 年 日本歯科医師会学術委員会委員
  • 平成8年より石川県済生会金沢病院緩和ケア病棟において、ボランティアにて終末期がん患者の口腔症状の診断・治療・ケアのアドバイスなどを行っている。 

【序文】



【目次】
<本体目次>



【第1章 すべてのがん患者にキュアとケアの垣根を越えた口腔管理が必要とされている】
1.『歯科医師ががん患者をサポートする』ことの意味
 1-1 がんとともに生きる人が増えている
 1-2 重要度を増すがん治療の副作用へのサポート
 1-3 歯科医院こそがん患者の心強い味方
 1-4 良好な口腔環境がすべてのがん患者を支えている
2.がん患者に対する口腔管理はなぜ重要か?
 2-1 口腔トラブルが患者のがん治療完遂を妨げるという現実
 2-2 がんの進行による口腔状態の悪化を防ぐために
3.ケアだけでは管理しきれない口腔トラブル
 3-1 キュア・ケア一体型での対応の必要性
 3-2 がん患者の口腔管理の定義とは
4.健康な時から始まっているがん患者の口腔管理
 4-1 日々の管理がものをいう
 4-2 日々の歯科医療の意義がここにある

【第2章 口腔トラブルの種類 ―がん患者の口腔内に何が起こっているのか―】
1.口腔トラブルががん患者のQOLを大きく下げている
 1-1 口腔トラブルの2大原因
2.がん治療により起こる口腔トラブル
 2-1 口腔トラブルは、がん治療における大きな問題
 2-2 患者を苦しめる口腔粘膜炎やその他の症状
3.がんの進展により起こる口腔トラブル
 3-1 91.9%の終末期患者が口腔トラブルを訴えている
 3-2 〝食べられない”が招く悪循環

【第3章 口腔トラブルの診断 ―的確な問診と口腔内診査が正しい診断を生む―】
1.肉眼的所見が最も重要な口腔トラブルの診断
 1-1 口腔トラブルの診断の重要性
 1-2 ほとんどが肉眼的観察で発見可能、手順に則って診断する
 1-3 実際の診断は困難なことが多いのも口腔粘膜疾患の特徴
2.口腔トラブル診断(臨床診断)までの手順
 STEP 1 問診(主観的情報+客観的情報)
 STEP 2 2つの観点からの口腔内診査
 STEP 3 臨床診断

【第4章 口腔トラブルへの対応 ―キュア・ケア一体型対応ガイド―】
 口腔粘膜炎
 感染症① 口腔カンジダ症
 感染症② 細菌感染症
 口腔乾燥症
 味覚障害
 口臭
 摂食・嚥下障害
 歯科的問題① う蝕症・義歯
 歯科的問題② 化学療法中の歯科治療
 歯科的問題③ 放射線療法中・後の歯科治療

【付録 がんに関する基礎知識】
1.「がん」とは
 1-2 がんの一生
 1-3 がんと老化
 1-4 「がん=死」ではない
2.がんはどんな経過をたどるのか
 2-1 がん患者の病の軌跡
 2-2 患者の苦痛の変化
 2-3 ケアのあり方
3.がん治療とは
 3-1 集学的治療
4.がんの再発と転移
 4-1 再発と転移の違いとは
5.がんの終末期
 5-1 多様で、明確な規定の難しい終末期
 5-2 がん患者の死因最多は感染症
参考文献一覧
著者紹介






<今日から実践アシストブック チェアサイドで活用編 目次>



1.ひと目でわかる! がん患者の口腔管理 ―時期別目標と対応メニュー
2.このまま使えるがん患者へのトーク集
3.口腔粘膜疾患臨床診断チャート
 白色病変あり
 赤色病変あり
 黒色病変あり
 紫色病変あり
 腫瘤あり
 潰瘍あり
 水疱あり





<今日から実践アシストブック 医科歯科連携で活用編 目次>




1.医科歯科連携を始めるためのノウハウ
 がん患者の口腔管理:保険収載の周術期口腔機能管理に精通しよう
 周術期口腔機能管理の流れ
 歯科医院で行う周術期口腔機能管理の内容
 どうやってとっかかりをつければいいの?という疑問に答えて
 病院と歯科医院の連携:最大の問題点は何か?
 周術期口腔機能管理を行うために、かかりつけ歯科医として行うべきことは何か?
2.今すぐ使える医科歯科連携関連ツール
 診療室での患者さんへの掲示物
 病院向け配布用資料①
 病院向け配布用資料②
 病院向け配布用資料③
 周術期口腔機能管理依頼書(診療情報提供書)の一例
 周術期口腔機能管理計画書の一例
 周術期口腔機能管理報告書(Ⅰ・Ⅲ)の一例
 口腔管理経過報告書の一例
 病院内における口腔アセスメント表の一例





【書籍情報】
  • A4判 92ページ
  • 定価(本体価格 6,800円+税)
  • ISBN 978-4-909066-01-5 C3047


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